季語(読み仮名) | 例句 | 作者 |
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【秋】秋(あき) | 真直ぐ行けと白痴が指しぬ秋の道 | 中村草田男 |
【秋】秋(あき) | 目をとぢて秋の夜汽車はすれちがふ | 中村汀女 |
【秋】秋(あき) | 片羽垂れ秋末法の大鴉 | 小松崎爽青 |
【秋】秋(あき) | 貝殻の鍬に当りぬ秋の土 | 藤田あけ烏 |
【秋】秋(あき) | 恋すてゝ妻にかへりし人の秋 | 宮野小提灯 |
【秋】秋(あき) | 石風呂を祠の如く覗き秋 | 志村貴美 |
【秋】秋(あき) | 雲は秋八木重吉が乗つてゐる | 小野憲彦 |
【秋】秋(あき) | 日蓮の鐘が鳴るなり島の秋 | 福島壺春 |
【秋】秋(あき) | あひ会うて異口同音の秋を言ふ | 石田郷子 |
【秋】秋(あき) | 蒲生野に舟深く入れ秋の墓 | 北川英子 |