季語(読み仮名) | 例句 | 作者 |
---|---|---|
【夏】油照(あぶらでり) | 泣く吾子に乳の張りくる油照 | 神田綾美 |
【夏】片蔭(かたかげ) | 片陰や人身ごもりて市の裡 | 石田波郷 |
【夏】片蔭(かたかげ) | 片陰へ沈む祭りの笛の声 | 秋元不死男 |
【夏】片蔭(かたかげ) | 片蔭の家の奥なる眼に刺さる | 西東三鬼 |
【夏】片蔭(かたかげ) | 街折れて片蔭に富士見失ふ | 角川源義 |
【夏】片蔭(かたかげ) | 東山ふりかへりつつ片陰出づ | 増田達治 |
【夏】片蔭(かたかげ) | 片蔭を選りて形見の杖を曳き | 五十嵐 桜 |
【夏】片蔭(かたかげ) | 片蔭を行きて古稀とはなりにけり | 阿波岐 滋 |
【夏】旱(ひでり) | 大旱の月も湖水を吸ふと見ゆ | 高田蝶衣 |
【夏】旱(ひでり) | 大海のうしほはあれど旱かな | 高浜虚子 |