季語(読み仮名) | 例句 | 作者 |
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【夏】夜の秋(よるのあき) | 祖父の世の時計刻打つ夜の秋 | 守田椰子夫 |
【夏】夜の秋(よるのあき) | オペラ座の裏窓ひらく夜の秋 | 市ヶ谷洋子 |
【夏】夜の秋(よるのあき) | 白湯ほしと思ふ不思議の夜の秋 | 林 翔 |
【夏】冷夏(れいか) | 夏寒や煤によごるゝ碓氷村 | 室生犀星 |
【夏】冷夏(れいか) | 使徒一人欠けたる長き冷夏かな | 有馬朗人 |
【夏】冷夏(れいか) | 夏さむしここより奥に山の霊 | 宇多喜代子 |
【夏】炎ゆ(もゆ) | これよりの炎ゆる百日セロリ噛む | 野澤節子 |
【夏】炎ゆ(もゆ) | 炎ゆる日の甍の上にとどまれる | 加倉井秋を |
【夏】灼く(やく) | 雲灼けては伸びあがるかなストの街 | 加藤楸邨 |
【夏】灼く(やく) | ただ石として灼くるのみ野の佛 | 千代田葛彦 |