季語(読み仮名) | 例句 | 作者 |
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【夏】白夜(びゃくや) | 街燈のひとり灯れる白夜かな | 久保田万太郎 |
【夏】白夜(びゃくや) | 牧犬の白夜を起きて仔をまもる | 佐藤青水章 |
【夏】白夜(びゃくや) | 塔時計四面おなじき白夜かな | 阿波野青畝 |
【夏】白夜(びゃくや) | オペラ果て町逍遙の白夜かな | 岩崎照子 |
【夏】白夜(びゃくや) | 菓子を焼く匂ひの甘き白夜かな | 坂本宮尾 |
【夏】梅雨寒(つゆさむ) | 梅雨寒や尼の肋骨数うべう | 前田普羅 |
【夏】梅雨寒(つゆさむ) | 梅雨冷の月よりくらきランプ吊る | 大島民郎 |
【夏】梅雨寒(つゆさむ) | 梅雨さむし山霧軒にささと降り | 長谷川素逝 |
【夏】梅雨寒(つゆさむ) | とびからす病者に啼いて梅雨寒し | 石橋秀野 |
【夏】梅雨寒(つゆさむ) | 梅雨寒の薄き屍と弟子ひとり | 細川加賀 |