季語(読み仮名) | 例句 | 作者 |
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【夏】黒穂(くろほ) | 悪しき日のために黒穂をつみて挿す | 田川飛旅子 |
【夏】黒穂(くろほ) | 黒穂抜く何と重たき俤よ | 松岡貞子 |
【夏】烏麦(からすむぎ) | からす麦の四五本なるが黄熟す | 草間時彦 |
【夏】烏麦(からすむぎ) | 子の腕の金のうぶ毛や烏麦 | 永方裕子 |
【夏】皐月(さつき) | 庭土に皐月の蝿の親しさよ | 芥川龍之介 |
【夏】皐月(さつき) | 笠島はいづこ五月のぬかり道 | 芭蕉 |
【夏】皐月(さつき) | 深川や低き家並のさつき空 | 永井荷風 |
【夏】皐月(さつき) | 山に鳥多くなりたる皐月かな | 滝沢伊予次 |
【夏】六月(ろくがつ(・・グワ・・)) | 六月や比叡をはなるゝ根なし雲 | 下村牛伴 |
【夏】六月(ろくがつ(・・グワ・・)) | 六月の女坐れる荒筵 | 石田波郷 |