季語(読み仮名) | 例句 | 作者 |
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【夏】蜜柑の花(みかんのはな) | 花蜜柑煙吐かざる汽車通る | 嶋杏林子 |
【夏】蜜柑の花(みかんのはな) | 海風の退けば山風花みかん | 鈴木紀枝 |
【夏】朱欒の花(ざぼんのはな) | 朱欒咲く築地の内も坂ならむ | 殿村菟絲子 |
【夏】栗の花(くりのはな) | ひと夜なる旅寝もくるし栗咲く香 | 能村登四郎 |
【夏】栗の花(くりのはな) | 恵那山の雨の如きゆく栗の花 | 宇佐美魚目 |
【夏】栗の花(くりのはな) | 花栗の香にずぶずぶと沈みさう | 河内協子 |
【夏】栗の花(くりのはな) | 栗の花のててなしに来たのだ帰る | 加藤郁乎 |
【夏】栗の花(くりのはな) | 馬を打つ鞭花栗に触れにけり | 河村靜香 |
【夏】栗の花(くりのはな) | 死にたくはなくて無明の栗の花 | 櫛原希伊子 |
【夏】棗の花(なつめのはな) | 花棗井戸に陰して乃木旧居 | 松崎鉄之介 |