季語(読み仮名) | 例句 | 作者 |
---|---|---|
【夏】薄暑(はくしょ) | はんけちのたしなみきよき薄暑かな | 久保田万太郎 |
【夏】薄暑(はくしょ) | 揚泥の乾く匂も薄暑かな | 日野草城 |
【夏】薄暑(はくしょ) | 笋の皮の流るる薄暑かな | 芥川龍之介 |
【夏】薄暑(はくしょ) | 帯解けば疲れなだるる夕薄暑 | 古賀まり子 |
【夏】薄暑(はくしょ) | かへり見し眉のくもれる薄暑かな | 原 裕 |
【夏】薄暑(はくしょ) | 夜の薄暑チエホフもまた医師なりし | 水原春郎 |
【夏】薄暑(はくしょ) | 喜多院の森の見えたる薄暑かな | 藤田あけ烏 |
【夏】薄暑(はくしょ) | 考ふることもまぶしき薄暑となる | 細見綾子 |
【夏】薄暑(はくしょ) | すぐ曲り曲る薄暑の城下町 | 徳澤南風子 |
【夏】麦嵐(むぎあらし) | 夜の客に麦の秋風おのずから | 石原次郎 |