季語(読み仮名) | 例句 | 作者 |
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【夏】油虫(あぶらむし) | 僧を過ぎ女人の方へ油虫 | 鈴木六林男 |
【夏】油虫(あぶらむし) | したたかに生きてごきぶり艶やかに | 神田烏村 |
【夏】油虫(あぶらむし) | 髭の先までごきぶりでありにけり | 行方克己 |
【夏】蚤(のみ) | すこしづつ子を押し真夜の蚤をとる | 篠原 梵 |
【夏】蚤(のみ) | 五合庵の蚤とも遊び給ひけむ | 檜野飄歩 |
【夏】蟻(あり) | 影を出ておどろきやすき蟻となる | 寺山修司 |
【夏】蟻(あり) | 山蟻や役小角の向脛 | 加古宗也 |
【夏】蟻(あり) | 蟻の道見てをり椅子の背ナ抱え | 行方克己 |
【夏】蟻(あり) | 昏れるまで右往左往や蟻の列 | 原 赤松子 |
【夏】蟻(あり) | 黒蟻に自尊の歩みありにけり | 杓谷多見夫 |