季語(読み仮名) | 例句 | 作者 |
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【夏】糸蜻蛉(いととんぼ) | たまひしのしづかにながれ糸蜻蛉 | 菅原鬨也 |
【夏】鉄漿蜻蛉(おはぐろとんぼ) | 川蜻蛉木深き水の急ぎをり | 能村登四郎 |
【夏】鉄漿蜻蛉(おはぐろとんぼ) | いつも来るおはぐろとんぼ母の墓 | 後藤杜見子 |
【夏】蠅(はえ(ハヘ)) | やれ打な蝿が手を摺足をする | 一茶 |
【夏】蠅(はえ(ハヘ)) | 蠅たかるとも闘牛の眼を据ゑて | 山口誓子 |
【夏】蠅(はえ(ハヘ)) | 毛越寺飯に蝿くる嬉しさよ | 金子兜太 |
【夏】蠅(はえ(ハヘ)) | あなうらの冷たき蠅に踏まれけり | 藤田あけ烏 |
【夏】蠅(はえ(ハヘ)) | 蝿帳のなか何や彼や目薬も | 後藤綾子 |
【夏】蛆(うじ) | 梅雨の土かがやきて這ふ蛆一つ | 沢木欣一 |
【夏】蚊(か) | 蚊柱や力抜けたるひとところ | 朝倉和江 |