季語(読み仮名) | 例句 | 作者 |
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【夏】蝦蛄(しゃこ) | 透きし身を重ねて暗し蝦蛄の桶 | きくちつねこ |
【夏】蟹(かに) | 蟹は穴にひそむ白日為すことなし | 大野林火 |
【夏】蟹(かに) | 原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ | 金子兜太 |
【夏】蟹(かに) | 陸前のとある岩間のみなし蟹 | 佐藤鬼房 |
【夏】蟹(かに) | 禅堂へ入らむ蟹の高歩き | 飴山實 |
【夏】蟹(かに) | 沢蟹を押さへて甲斐の乙女たち | 廣瀬直人 |
【夏】蟹(かに) | 潮溯るしづかなはやさ蟹歩く | 平峯蜉城 |
【夏】海月(くらげ) | 掬ひたる海月に重さありにけり | 金子泰久 |
【夏】海月(くらげ) | 海月浮く透明といふ餓ゑのいろ | 菅原鬨也 |
【夏】海月(くらげ) | たましひの淡さに朝の海月泛く | 有働 亨 |